《東海市文化センター閉館 Part2》昭和レトロな渋ビル 東海市立文化センターの魅力
3階建て。赤茶色のタイルに覆われている。
昭和44年(1969年)
それから11年後の昭和55年(1980年)、横須賀町役場のあった場所に文化センターが開館しました。
正面の入り口。
文化センターは社会教育法第20条によって規定されている「公民館」でした。ただ、単なる公民館とは違い、「中央公民館」として特別な役割を期待されてきました。
よく見るとマットで素焼きっぽいタイル。
タイル張り外壁の耐用年数は、一般的に40年ほどと言われています。
今年で開館より42年となるので、ちょうど外壁も寿命を迎える頃なのかもしれません。
ホール入り口上部に飾られた、大きな陶製の作品。これもお別れでしょうか。
文化センターの一番の特徴は514席のホールを持つ点です。コンサートなどのイベントを目的として訪れる方もいたのではないでしょうか。
客席案内板も時代を感じる。茶色背景に席は白抜き。要所に緑とからし色を使う配色は品があって素敵。
「し」がふしぎなうねり。
誰が貼ったのか、かわいいシール。
フォントが良い。
誰の作品なのか。
とてもいい雰囲気の掛け時計。「本日の催しもの」の看板も良い。
しょうかせん。
手書きの謎のボードが吊り下げられている。
女性はなで肩。男性はいかり肩。
てかてかとよく反射する廊下。
階段と踊り場。
食堂があったのか?謎のスペース。
ここもまたタイル張り。このタイルは厚めの釉薬とたくさんの気泡が存在感ある。
2階の食堂?スペースからホールの入り口を眺めることができる。
良い眺め。
ところどころ吊り下げられたボードが味わい深い。
ここだけテラゾー(人研ぎ)。
翁も残るのか?
2022年12月末をもって閉館する文化センターの跡地には、「
その詳細については、また後日まとめたいと思います。
私の拙い写真で文化センターの魅力が伝わったでしょうか?
細部に、その時代ならではのつくりが見て取れます。
贅沢で華美な装飾はありませんが、丁寧な仕事があります。
新しい施設も楽しみですが、ぜひ閉館前に行って、中に入って、高度経済成長期の雰囲気を感じてみてください。
参考:
LIVERARY 「街に潜む、渋ビルの魅力」
https://liverary-mag.com/column/709.html
LIVERARY 「渋ビル鑑賞入門。タイルを愛でる」
https://liverary-mag.com/column/3968.html
↑渋ビルは、いろんなタイルが見どころです。テラゾーもよく用いられています。